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パラダイムシフト-11 世界平和実現への道程

11.世界平和実現への道程


 謗人・家・国(筒御器抄参照)

イ、家庭曼陀羅・(主人が家族の核となる。主人の価値観「お題目の 霊気」が家風となる)


ロ、教団曼陀羅・(宗立戒壇が、日蓮教団の核となる・教風)
 「譬へばよき火打と、よき石のかどと、よきほくそと、此三つ寄り合ひて火を用ゆるなり。祈りも又是の如し。よき師とよき檀那とよ き法と是三つ寄り合ひて、祈りを成就し国土の大難をも払ふべき者なり。

 

 よき師とは指したる世間の失無くして、聊(いささか)のへつらふ(諂)ことなく、少欲知足にして慈悲あらん僧の経文に任せて、法華 経を読み持ちて、人をも勧めて持たせん僧をば、仏は一切の僧の中に是第一の法師なりと讃められたり。」(法華初心成仏鈔)

 


ハ、国家曼陀羅・(日蓮教団が、日本国民の核となる・国風)
「只偏(ひとえ)に釈迦如来の御神(みたましい)我に入りかわせ給ひけるにや、我が身ながらも悦び身にあまる、法華経の一念三千と申す大事の法門はこれなり。

 

 経に云く「所謂諸法 如是相」と申すは何事ぞ。十如是の始めの相如是が第一の大事にて候へば、仏は世にいでさせ給ふ、智人は起りをしる、蛇みづから蛇をしるとはこれなり。

 

 一滴あつまりて大海となる、微塵(みじん)つもりて須弥山(しゅみせん)となれり。日蓮が法華経を信じ始めしは、日本国には一滴一微塵のごとし。法華経を二人、三人、十人、百千万億人唱へ伝うるほどならば、妙覚の須弥山ともなり、大涅槃の大海ともなるべし。仏になる道は、此よりほかに又もとむる事なかれ。」(撰時抄・下)

 


 「仏法は体の如く世間は影の如し、体曲れば影斜めなり」
(諸経与法華経難易事)
「日本の仏法は唯一門なり、王法も二に非ず、法定まり国清めり」                       (四信五品鈔)
「法華経を以て国土を祈らば、上一人より下万民に至るまで悉く悦び 栄え給べき鎮護国家の大白法なり。」 (法華初心成仏鈔) 

「戒壇とは王法、仏法に冥し、仏法、王法に合して王臣一同に本門の三秘密の法を持ちて、有徳王、覚徳比丘の其の乃往(むかし)を末法濁悪の未来に移さん時、勅宣並びに御教書を申し下して、霊山浄土に似たらん最勝の地を尋ねて戒壇を建立すべき者か、時を待つべきのみ。

 事の戒法と申すは是れなり。三国並びに一閻浮提の人懺悔滅罪の戒法のみならず、大梵天王、帝釈等も来下して踏(ふみ)給ふべき戒壇なり。」 (三大秘法稟承事)

 


で、日本国内で既に三大秘密の法が成就した暁に、世界曼荼羅に進むべき事が読み取れます。

 


ニ、世界曼陀羅・(日本国が人類の核となり、世界平和・通一仏土 顕現の基地となる・常楽我浄の 風)

 


 「日蓮によりて日本国の有無はあるべし」(種種御振舞御書)  「この四菩薩は折伏を現じる時は、賢王となって愚王を誡責(かいしゃく)し、摂受(しょうじゅ)を行ずる時は僧と成って正法を弘持(ぐじ)する。」 (観心本尊鈔)

「此の時地涌千界出現して、本門の釈尊の脇士と為りて、一閻浮提第一の本尊を此の国に立つべし」 (観心本尊鈔)

 


 日蓮聖人の構想は此処にありました。殊に晩年は公場対決もありやと、資料の収集と弟子の教育を急がれました。ご自分の時に決着して次代に繋げたいと言う、お気持ちだったと推測されます。

 


 弘安元年3月21日・聖寿57歳の(諸人御返事)には、
 「日蓮一生の間の祈請並に所願、忽ちに成就せしむるか、将又(はたまた)五五百歳の仏記宛も符契の如し。所詮真言、禅宗等の諸人等 を召合せ、是非を決せしめば、日本国一同に日蓮が弟子檀那となり、我が弟子等の出家は主上、上皇の師とならん。在家は左右の臣下に烈(列)らん。将又一閻浮提皆此の法門を仰がん。幸甚幸甚」

 


と公場対決を期待し、(如説修行抄)には、その暁の様相を語られました。


 「天下万民諸乗一仏乗となって妙法独り繁盛せん時、万民一同に南無妙法蓮華経と唱え奉らば、吹く風枝をならさず、雨壊(つちぐれ) を砕(くだ)かず、代は義濃の世となりて、今生には不祥の災難を払い、長生の術を得、人法共に不老不死の理(ことわり)顕れん時を御覧ぜよ。現世安穏の証文疑いあるべからざる者なり」 

 


以上の次第を経て、着実に実現せよという御遺命です。

 

 この地上から本化菩薩集団が消滅することは、人類の闇に他なりません。日蓮教団の活動が全国に認知され、この日本国を日蓮聖人が念願された、大曼陀羅建立国とし、一仏浄土の理想を成し遂げねばならないのです。

 


 最近の政府の方針は、観光立国です。首相の諮問機関は、人々が幸せそうに暮らしているその姿こそが観光資源であると提言しています。

 

 幸福に光り輝く日本国民の生活相を、世界中の人々が観に来るのです。将に浄土相の顕現を期待した文言です。

 

 21世紀こそ、日蓮仏教の三大秘密の法・霊気文化の普及で、霊化®生活者で満ちた、霊化®社会となって、世界を安全・安心社会にしたいものです。

 

このレポートは、下記先師の開拓された論考を、参照させて頂きました。

本文論旨の不都合は、私の浅学の致すところ、ご指摘をお願いします。

・参考資料
妙法蓮華経真訓両読・平楽寺版
日蓮聖人御遺文全・本化聖典普及会版
日蓮聖人御遺文講義・日本仏書刊行会

・参考論説
南無の三義・立正大学教授 〇〇先生

四徳波羅蜜多の解説・高佐日煌猊下
大曼荼羅本尊観解説・高佐日煌猊下

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パラダイムシフト-10 大曼荼羅御本尊

10・一閻浮提第一の大曼荼羅 本門寿量仏のご本尊

いちえんぶだい だいいちの だいまんだら 

ほんもんじゅりょうぶつの ごほんぞん

 此の事観に立場して、本化上行日蓮聖人は、その霊眼で、法華経に構想された仏界の様子を、世界平和実現の設計図として、文字式大曼荼羅にご図顕になりました。我々門下は、その意図を紐解(ひもと)き、現実相に立ち上げるのです。

 上から、世界平和の経文。中央にお題目の五字七字。左右に釈迦・多宝で三身仏。両側の脇士には、三仏の属性・地水火風の本化四大菩薩。更に向かってその左側にお題目の四句要法。右側にはその威神力。

 二段目には、社会維持に不可欠の人文社会科学・経済産業・政治・宗教・軍事・芸術・天文・通信等々が網羅されています。


 下段には、日本国守護神、この法華経文化を継承してきた先師を配置。これらの仏国土をがっちりと四方の天王がガードし、不動・愛染が梵字で表現してあります。

 因みに、薬王薬上菩薩は、医術薬方と想像出来ます。妙音菩薩は芸術? 弥勒は慈氏で宗教界を、勇施(ゆうぜ)は政治とイメージ出来ます。これは一体で表現してありますから、慈悲の籠もった政治が理想だと理解出来ます。 

 日本国や世界各国が、この基準で教育・政治・経済を回せば、浄土相・世界平和は簡単に実現するのです。日蓮聖人は、


 「如我等無異とて、釈尊同等の仏にやすやすとならん事疑無きなり」 (御講聞書)


と、仰せです。又、


 「古徳のことばにも、心地を九識にもち、修行をば六識にせよとおしへ給ふ、ことわりにもや候らん」の文を、(上野殿後家尼御前御返事)に引用されていますが、それが将に霊化®生活・霊化®社会の事でした。

 

 現代社会は、交通分野では馬車から自動車へ、照明ではローソクから電灯へ、電気は更に飛躍して家電・産業・交通・通信・天文機関等へと大きなパラダイム・シフトを遂げて来ました。


 そうして、今一度日蓮仏教の再起動に依て、究極のパラダイム・シフトが成るのです。

パラダイムシフト-9 スイッチオン・以信得入

 9・スイッチオン・以信得入

電気文化の普及は簡単なスイッチオンがキーポイントでした。霊気文化の日蓮仏教も簡単な以信代慧・以信得入がポイントです。


 そこで、スイッチオンに比した信心について、南無の三義で考えてみます。
1、南無し奉れ妙法蓮華経に
2、南無し奉る妙法蓮華経に
3、決定の南無妙法蓮華経 (けつじょう)


1は、法界に溢れる霊気の本仏から、大衆に対する哀愍救護(あいみんくご)の呼びかけ(仏所護念)であり、 
2は、凡夫が本仏に対して、救いを求める信心(いのり)となります。
3は、両者の想いがピタリと一致した、感応道交の妙で、「是人於仏道 決定無有疑」と神力品偈文の示す所です。


「読み書きの出来ない者も、信じて従えば功徳あり」(南条殿御返事趣意)
「少児を養う乳・栄養・エネルギーとなるお題目」(曽谷入道殿御返事趣意)
「日本国の一切衆生の盲目を開ける功徳あり、無間地獄の道を塞ぎぬ」                                (報恩鈔)


で、盲目(元品の無明)を開けるのは、上行所伝のお題目以外には無く、 


 「宝塔品に云く「接諸大衆皆在虚空」云云。此等の仏、菩薩、大聖等、総じて序品列坐の二界八番の雑衆等、一人ももれず此御本尊の中に住し給ひ、妙法五字の光明にてらされて本有(ほんぬ)の尊形(ぎよう)となる、是を本尊とは申すなり。」 (日女御前御返事)

と、

「その信心に依って自身の仏性が覚醒し、次いで行学の二道(信仰生活)は起こる」(諸法実相抄趣意)とお示しです。

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