ひと口説法-4 慰霊と復興への道(日蓮宗新聞)
ひと口説法-4 慰霊と復興への道(日蓮宗新聞)
「幽霊を見た」「亡くなった家族に会った」。東日本大震災の被災地では、震災直後から現在までこういった声がよく聞かれます。
ある日、3・11後にできた仮設中学校に赴任した女性からそのような相談を受けました。その校舎の西側に整地されたグラウンドは、かつて震災犠牲者の遺体安置場所でしたので、供養を行う事にしました。
その時に女性と「犠牲者の御霊を追い払うのでは無く、安心を与えるための供養であること。残念の御霊は、子どもたちの未来に後事を托すしか無いが、今の教育は知識の詰め込み偏重なので、御霊が安心するように、子どもたちの魂の育成に心がける」ことを話し合いました。
塔婆を認め、供物と自我偈・唱題・回向の醍醐味を捧げ終わると、その女性から「心と体が軽くなり、楽になりました」と言われました。
この世もあの世も、日蓮聖人のお題目の光と力に依ってこその、安全・安心の道であるとの体信でした。
岩手県布教師会長・善慶寺住職・三浦恵伸
H26.12.10 掲載
ひと口説法-3 電化から霊化社会へ(日蓮宗新聞)
ひと口説法ー3 電化から霊化社会へ(日蓮宗新聞)
20世紀は、簡単なスイッチオンだけで、闇夜と徒労を打破する電化生活の普及期でした。しかし、この国の幸福感は今イチで、異次元の光明と動力源が渇望されます。
それは鎌倉期、宗祖日蓮聖人の三大誓願(我れ日本の柱・眼目・大船とならん)とその方途、三大秘法として、既に準備してありました。
本門の本尊・お題目の光明(霊光)で心の闇を照らして、自身の仏子を開悟(自体顕照)し、
本門の戒壇・佛國土建設に、向かわずには居られない(霊力)、と言う本化菩薩集団が高次の光と力を社会に発揮します。
本門の題目・そのアクセスは簡単で、心のスイッチを妙法蓮華経(霊気)にオン(南無)し、口唱するだけで、ご本仏の守護を得て安全・安心裡に生活するシステムです。
この不思議な霊化生活を、先ず日本国に実現し、世界に普及するのが21世紀・日蓮教団(僧俗)と日本国民の使命です。
岩手県布教師会長・善慶寺住職・三浦恵伸
H24.11.20掲載