2) 蓮生桜滅の美しい御生涯 日蓮聖人
16歳で出家・修行研鑽。3/3の仏を悟って32歳で立教開宗。首都鎌倉の街頭で布教を展開。当時の宗教界は大衆に1/3の仏を本尊として崇めさせる支離滅裂状態。
社会状況は、巨大地震・疫病・内乱・2度の外寇・政治の末期症状と、今と似ていました。
多くが、現世に希望を無くし、せめてあの世では救われようと、理想だけの阿弥陀様に、命も金品も捧げました。アニメのヒーローを真に受けて、入れあげるという滑稽な姿でした。
日蓮聖人は、大衆の人生を意義あらしめる為、真実を伝道されましたが、良薬口に苦しで、社会の反発に遭い、ご苦難の連続でした。
初期、僅か1%残った弟子・信徒によって、770年の歴史を紡いできたのです。ところが、大自然界だけはこの聖者の活動を称えました。
千葉県房州小湊の浦でご誕生の時は、蓮の花が祝福。東京池上の地でご臨終の砌は、時ならぬ桜の花が開いて、聖者の有終の美を飾ったと伝えられています。